『Kバスケ部Story』 尾方
『Kバスケ部Story』
2年前、国士舘高校に入学し、バスケットボール部に入り、気づけばもう3年生、
そしてバスケ部最後の大会が今、目の前に迫っている。本当に長いようで短い2年間だった。
不安と希望を持ちバスケ部に入り、少し立つ頃には、もうその時の3年生の最後の試合が始まろうとしていた。
結果としてはベスト32には一歩届かなかったけれど、強豪校相手にずっと僅差の戦いで、
試合中ずっと胸の高鳴りが抑えられず、本当にいい試合だった。
試合後、沢山の人に囲まれている3年生を見て自分もこんな試合、こんな終わり方ができればいいなと心から思った。
3年生が引退し、本格的に練習が始まると毎日、厳しい練習の連続、オフは週に3回しかないことに絶望し、
ランニングロードでは、息つく暇もなく走り続け、高校バスケの厳しさを身をもって、感じすぎていた日々だった。
夏休みになり部活動もより活発なった頃、初めての岩手遠征がやって来た。
普段のコンクリートジャングルではなく、周りには山と田んぼ、そして、岩手の強豪達との練習試合、
朝から晩までバスケの事を考え、自分たちの力だけで生活していく遠征。
フォワードとしてなかなか成果を出せずにいたが、先輩達のプレイや、
なかなか見る事ができない岩手のプレイを見てとても勉強になったのを今でも覚えている。
確実に成長することのできた岩手遠征だったと思う。
年を越し、1年生としても終盤に差し掛かろうとしている時、タブレットで不祥事を起こしてしまった。
あまり思い出したくはないが、今考えると申し訳ないし、恥ずかしくなってくる。
けれど、今だからこそ言えることではあるが人生経験としては人として成長に繋がる、失敗であったと捉える事が出来ている。
さらに時が経ち、関東予選が始まると、1戦1戦勝ち進み見事ベスト32という記録を残すことができた。
特に文京との試合は心に残っている。ゲームの入りがよく大きく点差をつけることができていたが試合が進むにつれて
どんどん差は縮まっていき、最後には一点差を守り抜き勝利した。
あの試合はどちらが勝ってもおかしくはない接戦でとても思い出深い試合であり、先輩たちの意地というものをしみじみ感じた。
最後のインターハイ予選では、惜しくも2回戦敗退で終わってしまったが、
高輪台相手に善戦し、本当にいい試合を見せてもらったと思う。
そして、次は自分たちが最高学年になるという使命感も同時に渡された。
3年生が部活を引退して月日が経ち、さらに夏休みも越した頃、そこが自分の別れ道だったと思う。
その頃はモチベーションの低下を理由にして、成長意欲も、考える力も乏しく、
最終的に他のチームメイトに迷惑をかけるプレイばかりだった。
自分から行動する事を避けてことが過ぎ去るのをただ待つのみ、そこが辛い事と向き合いきれない弱さだったと思う。
その後も、Bチームでプレイしていく中で現状に甘えて成長を止めてしまっている所はあったと思う。
そんなことはつゆ知らず、新人戦は始まった。順調に勝ち進み、最終的にはベスト32達成と本大会出場という結果を残すことができ、
勝利に直接関わる事は無かったがとても嬉しく、本当に誇らしかった。
あの時は、ベンチメンバーもサブメンバーも一体となって、戦っていた。
これが国士舘の強さだと再確認する事が出来た。
そして2026年ラストイヤー、去年好成績を残した関東予選では帝京相手に2回戦敗退、非常にいたたまれない結果になってしまった。
もうチャンスは1回しかない。目前に迫る、国士舘バスケットボール部としての最後の大会、
たとえ大きな力になれなくても、自分の出せる力は全て出し切りチームの数ある柱の一つとして勝利へ導きたいと思う。
もう後はない、どんな事でも最後まで向き合い、戦っていこうと思う。
今まで、このバスケ部で経験してきた、辛い思い出も楽しかった思い出も全て背負ってどんな相手が来ようとも絶対に倒し、
国士舘高校男子バスケットボール部が未だかつて無いベスト16の景色に登り着く。
1年も2年も3年もひとつとなって、やってやんぞ、かませ。
尾方