「業」
国士舘女子バスケットボール部に入部して約2年が経ちました。もうすぐ最後の大会が始まろうとしています。
入部した頃には2個上の代の先輩方の関東予選、インターハイ予選を観客席で応援していました。コートの中の先輩方はもちろんかっこよくてベンチも一体となって戦う姿を観て自分もそうなりたいなと思うようになりました。
でも現実はそう甘くなく、2個上の先輩方が引退してからは同級生と自分との実力の違いを痛感しました。
差があったのでとにかくディフェンスと走ることは誰よりもやろうと思いながら日々の練習をこなしていく中で少しずつ試合に絡めるようになり嬉しかったことを覚えています。
2年生になり、後輩が入ってきて一個上の先輩方の関東予選、インハイ予選が始まりました。結果から言うとどちらもベスト64で自分たちが引退させてしまった責任、ベスト16にほど遠いマインド、全てが足りないと実感しました。
プレイヤー13人でチーム大中小が始まると、怒られることがもっと多くなりました。生活面でもプレー面でも最高学年の責任の大きさや大変さを実感しました。新人戦もベスト32に届かず長い冬が始まりました。年末、気づけば1人でした。
同級生はみんな怪我をしてコートには自分1人と一年生。みんな何考えてるかわからないし自分が発信していることも合っているか分からず、煮え切らない思いと不安、苦しさでいっぱいで毎晩布団の中で泣いていました。その時にキャプテンに背負わせていた責任の大きさがよく分かりました。
春合宿を経てとうとう関東大会予選が始まり、いろんなことがあったもののなんとかベスト32を取り返すことができました。
そしてもうすぐにインターハイ予選が始まります。
2年間の苦しかったこと、きつかったこと、嬉しかったこと、楽しかったこと全てをかけて全力で戦いたいと思います。
バスケを通して色んなことを教えてくれたスタッフの方々。
忙しいはずなのに試合前になると練習にきてくれた先輩方。
嫌なことがあっても話を聞いてくれて笑い話にしてくれた3年生。
嫌なこともあったと思うけど最後までついてきてくれた2年生。
毎朝お弁当を作ってくれたり試合にきてくれた両親。
たくさんの人の支えがあっていい環境でバスケをすることができて幸せでした。
今度は私たちが恩返しをする番です。応援してくださる皆さんの想いを背負い、コートの中で表現したいです。
最後まで応援よろしくお願いします。
安蔵