東京都のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

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「弱さを超えて」

2025/05/24 09:27
  

 

私は人生の半分以上をバスケに費やしてきました。
そのバスケ三昧の日々が、いよいよ終わりを迎えようとしています。
入学当初、大勢の方に応援されながら、コートに立つ5人だけでなく、チーム全員が”勝ち”にこだわり、バスケへの熱い想いを全面に出してプレーする姿。その姿に憧れて、私は「このチームでバスケがしたい」と強く思いました。

いざ入部してみると、想像していたものとは違いました。国士舘高校でバスケがしたいという強い気持ちでここに来たはずなのに、怒られるのが怖くて、みんなの顔色をうかがってプレーしてしまい、逃げてばかりの自分がいました。試合に出させてもらっても、自分の限界を勝手に決めつけ、スイッチが入らないまま終わってしまうことも多くありました。

また同級生の仲間が、1年生ながらもコートで戦い泣いてる姿を見て、泣けない自分に不甲斐なさを感じ、大好きだったはずのバスケが、本当に好きなのかわからなくなることさえありました。「何のためにこのチームにいるんだろう」と自分に何度も問い続ける毎日でした。
1年前の6月、先輩が引退し、私たちがチームを引っ張る立場になってからも、メリハリのない練習をしてしまったり、責任感のない行動をしてしまうこともありました。

でもそのたびに、真剣に向き合い、叱ってくれ、支えてくれた7人には、本当に感謝しています。
みんなのおかげで、私は諦めずにここまで頑張ってこれた。弱かった自分を、少しずつ乗り越えることができた。ありがとう。

そして、
全熱量を私たちに注ぎ見捨てず指導し続けてくれた新井先生。
たくさん話を聞いてくれて、楽しくやろうと声をかけてくれたちよさん。
体を張ってコートで声を出し続けてくれた滝澤先生。
何度も怪我で迷惑をかけたけどバスケができるようにしてくれた春田さん。
部活外でも親身に話を聞いてくれた阪川先生。
頼りなくわがままな私たちについてきてくれた2年生。
小さい頃から大好きなバスケを続けさせてくれ、怪我でコートに立てないにも関わらずチームのために応援に来てくれた家族。
この2年間、思い切りバスケに打ち込める環境をつくってくれたすべての方に、心から感謝しています。

すぐ泣く、すぐ辞める、すぐ逃げたがる弱い私を支えてくださって、本当にありがとうございます。
この8人だったからこそ、たくさん笑って、たくさん泣いて、どんな壁でも誰一人欠けることなく乗り越えてこれました。
そんな私たちは絶対に強い。
自分を信じて、仲間を信じて。1年生の頃に憧れたベスト16の舞台で、応援してくださるすべての方々の心に響くプレーをします。

1年生、2年生のみんな。
あと少し、私たち3年生のわがままを聞いてください。この仲間と、このチームで、必ずベスト16に行けるように。力を貸してください。絶対に勝って、笑顔で終わろう!
これが私たちの最後の挑戦。
「この大会が、私たちのすべてだった」と胸を張って言えるように。
最後の1秒まで、全力で戦い抜いてみせます。
応援の程よろしくお願いします。

 

紙屋

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