高校バスケ王者に超大型ルーキー白谷柱誠ジャックが福岡大大濠に
高校バスケ王者に超大型ルーキー 194センチのU16日本代表、白谷柱誠ジャックが福岡大大濠に入学 26日飯塚カップで〝高校デビュー〟
ドリブルを披露する福岡大大濠高の白谷柱誠ジャック（撮影・山崎清文）
バスケットボール男子で昨冬の全国高校選手権（ウインターカップ）を制した福岡大大濠高に、194センチの超大型ルーキーでU16（16歳以下）日本代表の白谷柱誠（ちゅそん）ジャック（15）が加入した。昨年は四日市メリノール学院中（三重）で全国中学校大会3連覇に貢献、U18（18歳以下）アジア・カップの日本代表にも選ばれた。規格外の逸材は「将来は（米プロ）NBAでプレーを」と夢に向かって飛躍を誓う。 ■飯塚カップの日程と顔ぶれ 「高校チャンピオンチームに入ってわくわくしている。新しい自分を見せられるようチャレンジしたい」。4月に入学した白谷は精鋭ぞろいの先輩たちに劣らず、既に堂々とした風格すら漂わせる。フォワードやセンターだけでなく、ガードもできる万能型プレーヤー。豪快なダンクシュートなど恵まれた体格を生かした攻撃に加えてディフェンス能力も高い。 三重県津市出身。中央アフリカ出身の父と日本人の母との間に生まれ、小学3年からバスケットボールを始めた。中学に入ると全国中学校大会3連覇に加え、2年時のジュニアウインターカップ（JWC）優勝に貢献。今年1月のJWCも3位ながら準決勝、3位決定戦と50得点以上をマークし「スーパー中学生」と騒がれた。 同じように中学時代から圧倒的な存在感を放ち、米プロNBAレーカーズで活躍する八村塁になぞらえ「第2の八村」と呼ばれることもある。白谷も「あの人を追いかけ、いつか追い越したい」と強く意識する。 注目された進路は、榎木璃旺（3年）や本田蕗以（2年）ら中学の先輩も所属する福岡大大濠高を選んだ。川島悠翔（米シアトル大）や渡邉伶音（東海大）ら、教え子を日本代表に送り出した片峯聡太監督（37）は「守備が何人来ようがゴールにたたき込む、ファウルをされてもバスケットカウントをもぎ取る。そんな強くてスケールの大きいフォワードに育てたい」と思い描く。 NBAを最終目標に掲げる。以前、元グリズリーズの渡辺雄太（千葉J）と練習する機会があり「日本で活躍できても、米国や海外にはもっとすごい選手がたくさんいる。それをイメージして日々練習するのが大事」と教わった。「（渡辺）雄太さんみたいに泥くさいことも愚直に頑張って仲間を引っ張らないと」と責任を自らに課す。 26、27日に福岡県の飯塚市総合体育館で全国の強豪と戦う交流大会「マンダムプレゼンツ飯塚カップ2025」で〝高校デビュー〟する予定。「ドライブの強さやリバウンドの高さといった身体能力を生かしたプレーでチームを勝たせたい」。さらなる高みを見据え、鮮烈な印象を与える気構えだ。（山崎清文）
西日本新聞社
